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 地域資源紹介

世田谷線 幸福の招き猫電車
幸福の招き猫電車

世田谷線

■指定されている場所: 世田谷区
東急世田谷線は、三軒茶屋から下高井戸までの約5km の区間を10 駅、20 分弱でのんびりと走るレトロな雰囲気の路面電車です。明治後期から昭和初期には、路面電車が東京都市部をくまなく走っていましたが、現在運行しているのは、この世田谷線と都電荒川線(東京さくらトラム)のみです。

玉川電気鉄道

1925(大正14)年、玉川電気鉄道が三軒茶屋駅~世田谷駅間で開業し、その年に下高井戸まで延伸しました。1938(昭和13)年、玉川電気鉄道は東京横浜電鉄(現、東急電鉄)と合併し、東急玉川線となります(通称「玉電」)。1969(昭和44)年、玉川電気鉄道の本線である渋谷~二子玉川園間の玉川線と砧線は全線が廃止となります。そして、玉川電気鉄道の支線であった下高井戸線は、世田谷線と名前を変え、新たなスタートを切りました。車両の色もクリーム色と緑色のツートンから緑一色へと変更されました。その後、クリーム色と緑色のツートンや赤、青、黄などカラフルな車体のカラーで塗装されるようになり、今では10 編成すべてが異なる色になっています。

 

世田谷線の路線

三軒茶屋駅
三軒茶屋駅

世田谷線の出発駅・三軒茶屋駅は、煉瓦造りの高層ビル・キャロットタワーと直結しており、関東の駅百選にも選ばれています。西太子堂駅の太子堂とは、聖徳太子をまつった円泉寺太子堂に由来します。次の若林駅のそばには環七唯一の踏切「若林踏切」があります。松陰神社前駅の北側には、吉田松陰を祀る松陰神社があります。また神社に隣接して若林公園があります。

世田谷線旧車両
宮の坂駅に保存された世田谷線旧車両

世田谷駅は「冬のボロ市」で有名です。ところ狭しと並んだ露天で、掘り出し物探索が楽しめます。東京で現存する唯一の代官屋敷である世田谷代官屋敷に行くならば上町駅が便利。代官屋敷の庭園では、毎年7 月に「せたがやホタル祭りとサギ草市」が開催されます。宮の坂駅のすぐ外には、緑色の世田谷線旧車両が展示されています。内部も自由に見学できます。

 

世田谷駅
世田谷駅

この車両は、江ノ電601 号としても一時期活躍していました。山下駅の近くのユリの木通りは、秋には紅葉したユリノキが見事です。松原駅近くには、自然豊かな森のある六所神社(赤堤六所神社)があります。終着駅の下高井戸駅には、江戸時代に甲州街道の宿場町として栄えた高井戸宿がありました。
 

豪徳寺や大学とのコラボ

豪徳寺とのコラボによる招き猫のデザインをラッピングした「幸福の招き猫電車」が世田谷線を運行しており、日本のみならず海外からの旅行者にも大人気です。つり革が招き猫になっており、車内の床には猫の足跡、車両連結部の床には鈴のデザインまであります。世田谷線の10 編成中1 編成が、この招き猫電車です。

世田谷線つまみぐいウォーキングの ポスター
世田谷線つまみぐいウォーキングの ポスター
(2019 年度)

運行予定をウェブで1 週間先まで告知しています(2020 年1 月現在)。さらには、国士舘大学・昭和女子大学・日本大学の学生達が、世田谷線を貸し切って「ミニ学園祭 in 世田谷線」や、大学生が沿線にまつわる研究テーマを招き猫電車内で講義する「POP UP UNIVERSITY」というイベントも開かれました(2019 年度)。

 



世田谷線つまみぐいウォーキング

世田谷線つまみぐいウォーキングは、商店街の味を知っていただくために、店主の心意気で、参加者が商品を無料で試食できる毎年秋の恒例イベントです。世田谷線沿線の11 の商店街が連携して共同で実施しています(2019 年度)。

 

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