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 地域資源紹介

登龍園地からの眺め
登龍園地からの眺め(朝)

登龍峠

■指定されている場所:八丈町

登龍峠(登竜峠)は、八丈島の三原山の北東に位置する標高312mの峠。読みは「のぼりょうとうげ」や「のぼりゅうとうげ」です。この峠の頂上には「登龍園地」があり、展望台や駐車場、トイレが設けられています。ここからは、八丈富士(標高854m)や神止山(かんどやま・標高150m)、八丈小島(標高617m)、底土港(神湊港)、八丈島空港そして三根市街を眼下に見下ろすことができます。望遠レンズのあるカメラがあれば、八丈島空港に離発着する飛行機やヘリコプター、底土港に入港・出港する定期船の橘丸(たちばなまる)や、クルーズ客船などを撮影することもできるでしょう。晴天で空気が澄んでいる時には、はるか遠方に御蔵島が、そしてその奥に三宅島の島影が見えることがあります。

登龍園地
登龍園地からの眺め(夕方)

さらには、海から上る日の出を眺望したり、また霧のない夜には、市街地の美しい夜景を楽しむこともできます。晴れた日の日暮れの空も美しく、三原山の裾野近くの海に陽が沈んだり、八丈小島近くの海に沈んだりと、季節によって太陽の沈む位置が変わります。このように、登龍峠は季節や時間帯によって、様々な景色を一望できる絶好の撮影スポットです。それゆえに、「登龍峠の展望」は八丈島随一といわれており、1982年に東京都によって選定された「新東京百景」の一つに選ばれています。

登龍峠の由来

八丈島を一周する「八丈一周道路」(都道215号・八丈循環線)の中でも、この峠の付近が最も曲がりくねった急坂となっています。登龍峠の名は「天に昇る龍のような道」ということに由来します。この坂を下方もしくは上方から眺めると、あたかも龍が昇天するように見えるのでこの名が付けられたという説明もありますが、現在では道路脇の樹木がうっそうと生い茂っているため、上方や下方から眺めても蛇行する道の全体を見渡すことは困難です。

三根地区、末吉地区それぞれの登龍道路区間の途中には、登龍峠の名前にちなんだ「龍」の壁面オブジェがあります。

壁画オブジェ
壁画オブジェ 末吉地区側

壁画オブジェ
壁画オブジェ 三根地区側

壁画オブジェ

登龍峠と三原山・八丈富士

登龍峠は、三原山の峰の一つである東白雲山(ひがしはくうんざん)の北北東に位置します。三原山は、約10万年前から始まった火山活動によって誕生したと考えられており、大規模な陥没や侵食が進んだ複雑な地形をしています。それに対して、この峠から見える八丈富士は、三原山よりも新しく、約1万数千年前の海中噴火によって誕生しました。八丈富士は1606(慶長10)年の噴火以降、活動を休止しています。登龍峠からは、美しい円錐型をした八丈富士の全体を見ることができます。

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