このページの本文へ移動

TOKYOイチオシナビ 見つけて活かす東京の地域資源

文字サイズ

 地域資源紹介

南沢あじさい山

南沢あじさい山

■指定されている場所: あきる野市

南沢あじさい山は東京都あきる野市の深沢地区にあるアジサイの名所です。南澤忠一氏が自らの所有する山に、およそ50 年をかけてたった一人でアジサイを植え続け、あじさい山を作り上げました。まさに現代の花咲か爺さんといえます。現在、アジサイの株は約1 万本に達し、紫や青、薄い緑などの色鮮やかなアジサイが、毎年咲き誇ります。


南沢あじさい山の由来

南沢あじさい山
あじさいの世話をする南澤忠一氏

先祖代々あきる野の地に住む南澤忠一氏は若い頃、お盆の時期に墓参をするにあたって、「お花の中を通ってお墓へ行けたら」と考えて、まず庭の紫陽花を2 株ほど山の中に植え替えました。初めは自宅から墓地までの道沿いに植えましたが、やがてその周囲にも範囲を広げます。南澤氏の親戚の方々が墓参りに訪れる度に驚きの声を上げ、さらに通り掛かった人も「きれい」だと楽しんでいるのを見て、さらに皆を喜ばせたいとの願いから、アジサイの種類と数を増やしていきます。アジサイを挿し木で増やしたり、購入したり、またあじさいの愛好家からの寄付を受けたりなどして、ついに山一面がアジサイで埋め尽くされるようになりました。増えたアジサイを剪定し、維持するためにも多大な労力と維持費がかかります。現在、地域活性のために活動する若者たちの会社であるdo-mo(高水健社長)が、あじさい山の維持・管理の協力をしており、また南沢あじさい山の情報の発信源として貢献しています。


アクセスと見学コース

南沢あじさい山

アジサイが見頃となる6 月中旬~ 7 月上旬のシーズンには、毎年約1 万人の観光客がここを訪れます。南沢あじさい山は、JR 五日市線の武蔵五日市駅から徒歩35 ~ 40 分。自家用車やタクシーで駅から10分ほどの場所にあります(シーズン中はシャトルバスも運行)。ハイキングコースには、独特の赤いとんがり帽子に白いヒゲのZiZi という木製のポールが立ち、道案内をしています。

南沢あじさい山

 

道にはウッドチップが敷かれており、雨の日も歩きやすくなっています。あじさい山にはダイナミックな景色をカメラに収めることができる見所がいくつもあり、フォトスペースと書かれた案内板が目印です。アジサイの開花シーズンは入山料金がかかります。集められた入山料は、あじさい山の維持・管理のための費用として活用されています。この山には、アジサイだけでなく、「1 年中花を咲かせる山を作りたい」との南澤氏の願いにより「花桃、菊桃、山桜」なども植えられていて、アジサイの季節以外も楽しめます。近年では、同じあきる野市内にある東京サマーランドのあじさい園ともコラボしており、両方に割引料金で入ることのできるチケットも発売されています。

ちゅういっちゃんのあじさい茶

南沢あじさい山
ちゅういっちゃんのあじさい茶

アマチャ(甘茶)は、ヤマアジサイの一種から作られます。南沢あじさい山の山頂には500 株のアマチャが植えられ、この茶葉で作られたアマチャベースのオリジナルドリンクが開発されました。「ちゅういっちゃんのあじさい茶」として販売されています。

一覧はこちら

ページ
トップへ
戻る