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 地域資源紹介

馬場大門のケヤキ並木

馬場大門のケヤキ並木

■指定されている場所:    府中市

馬場大門(ばばだいもん)のケヤキ並木は、1924(大正 13)年、全国で2番目に国指定の天然記念物に指定されました。けやき並木として天然記念物の指定を受けているのは日本で唯一ここだけであり、約1000年の歴史をもつ府中市のシンボルです。多数のケヤキに加え、イヌシデやエノキ、ムクノキを含め、合計で約100本を超える木が植えられ、江戸初期に植樹されたケヤキも数本残っています。

馬場大門のケヤキ並木
けやき並木通りの遊歩道

名前の馬場大門 は、馬場中道(なかみち)ともいい、大國魂神社(おおくにた まじんじゃ)北端の一の鳥居(けやき並木北交差点にかつてあっ た)から、南端の二の門(大國魂神社前交差点)に至る全長約 600mの参道を指します。かつて馬場大門だった道路は、現在けやき並木通りと呼ばれています。


馬場大門のケヤキ並木の由来

馬場大門のケヤキ並木
大國魂神社拝殿

源頼義(みなもとのよりよし)・義家(よし いえ)父子が、1051(永承6)年~62(康 平5)年「前九年の役」のために奥州に向 かう途中、府中市にある大國魂神社に立ち寄り戦勝を祈願しました。安倍氏を平定した後、義家は帰途で再び立ち寄り、勝利のお礼としてケヤキの苗木1000本を寄進したのがけやき並木の由来と言われています(由来に関しては諸説あり)。

馬場大門のケヤキ並木
『天然記念物大國魂神社欅並木』の碑と説明板

後の慶長年間に、徳川家康は、江戸入城を祝してけやき並木に補植しました。また関ヶ原の戦い・大坂冬の陣・夏の陣の戦勝を感謝し、けやき並木の両側に東馬場、西馬場の2つの馬場を寄進しています。ここでは幕末まで馬市が開かれ ていました。


ケヤキの古木

馬場大門のケヤキ並木
現存するケヤキの大樹

1982(昭和57)年に、当時最古とみなされていたケヤキの 木が枯死したため伐採され、東京農工大学によってその木の樹齢の鑑定が行われました。幹の周囲の長さは1942年には 9.1mでしたが、それ以降やせ細ったために、1982(昭和 57)年には太さが 6.0mになっていました。ケヤキの樹齢の鑑定は、古木の内部に大きな洞(うろ)ができやすいため、この木の場合も正確な数字を出すことはできませんでしたが、樹齢はおよそ600年、もしかすると900年に達する可能性もあることが明らかになりました。

馬場大門のケヤキ並木
源義家公銅像

もし樹齢が長いほうだった場合、源頼義・義家が植えたものということもありえます。大ケヤキ株跡には、1992(平成4)年、富山県高岡市の彫塑家・喜多敏勝氏による高さ 2.2mの源義家公銅像(八幡太郎義家)が建てられました。

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